音域の高いほうから順に、ソプラノ、アルト、テナー、バリトンの4種類がありますが、そのどれもがジャズにおいて重要な役割を今も果たしています。
19世紀にベルギー人のアドルフ・サックスにより生み出されたこの楽器は、平均律を前提とした合理的なキーシステムを持っていて、それまで存在する金管・木管楽器と比べると、簡単に難しい旋律を奏でることができる特性があります。つまり「演奏技術を習得」するだけなら、他の楽器に比べて簡単なので、ジャズを演奏する人にサックス奏者が多いといった背景があるのです。
4種類あるサックスの中で、花形的存在と言えるのがアルトサックスとテナーサックスです。
アルトサックスは、4種のなかでは最も音域と音色が人声に近かったことから、現在も重要な役割を担っているといってもいいでしょう。ちなみに、この楽器がジャズの主役に躍り出たのは、ビバップ~ハードバップ期にかけてのこと。ビバップの王様チャーリー・パーカーの演奏が特に有名ですね。一方、テナーサックスは、日本人に最も愛される音色を持つと言われています。ジョン・コルトレーンやソニー・ロリンズが愛したのはこのテナーサックスです。
少人数のバンドであろうとビッグバンドであろうと、ジャズにサックスは欠かせません。これまでの演奏人口の多さも併せて考えると、ジャズ界の大スターにサックス奏者が多いのも頷けますね。誰を聞けば良いのか分からなくなってしまいがちなので、以下に代表的奏者をまとめたいと思います。