ジャズと言えば即興演奏。その英訳をインプロヴィゼーションと言います。概念自体はあらゆる音楽にでもあるので、ジャズだけの専売特許というわけではないようです。
モダンジャズにおけるインプロヴィゼーションの特徴は、コードワークと旋律の理論体系が存在することと言えるでしょう。このルールを元に、その後のジャズの発展に大きな影響を与えます。例えば、マイルス・ディヴィスはモード奏法を生み出し、ジョン・コルトレーンは、1つの和声に対して大量の音符を詰め込むスタイルによって、複雑なコード進行を持つ曲を多く生み出しました。
現在は、主に音楽の理論化を拒む演奏家が挑んでいるものと捉えられているようです。
1930~40年代に大流行したジャズの1つです。黒人主体で演奏され、どちらかと言えば閉鎖的であったディキシーランドジャズとは異なり、白人の演奏するスウィングジャズは、大恐慌後の白人大衆への娯楽として認識され、大流行しました。
音楽的には大編成(ビッグバンド)であり、それまでのジャズと比べ、和声・アレンジが洗練されているのが特徴です。また、カウント・ベイシーやデューク・エリントンといった黒人ミュージシャンたちは、スゥイングミュージックを叩き台にして、後のモダンジャズ、クールジャズを生み出していきました。
1950年代半ば~60年代に隆盛を極めたジャズのことです。1940年代~50年代に流行したビ・バップというジャズから派生したと考えられています。
ビ・バップというのは実験的要素が強く、大流行した音楽では決してありませんでした。演奏者にとって、音楽を追求することは喜びですが、流行らないことには生活できないという現実問題を抱えていたようです。
50年代後半になると、当時流行っていたブルースと音楽的探究心を持ち続けられるビ・バップを融合させたハード・バップに、多くの演奏者が行き着くことになります。この時期、ハード・バップはジャズのメインストリームに成長します。牽引役はアート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズやMJQ(モダン・ジャズ・カルテット)、マイルス・ディヴィスのグループでした。
そして、ハード・バップは隆盛を極めることになります。この年代に名盤が多く生まれたのは上記のような流れがあったからでしょう。その後、古臭い音楽として一旦は廃れるものの、90年代に入ると見直され、そのスタイルを追求するミュージシャンも現れています。