初めて友人に連れられて行ってから、すっかりジャズにのめり込んでしまった私。翌日には早速レコード屋でCDを数枚購入。どれもお店でお勧めされたミュージシャンのものばかりです。
まずはこれらをじっくり聴き、自宅であの感動に浸っていました。むむ、そうなると、それなりのオーディオセットも欲しくなってきたぞ。
家でもジャズを聴き、すっかり心がジャズ色に染まった私。でも、はっきり言って知識は皆無に等しいのも事実です。ミュージシャンの名前も全然知りませんし、そもそもジャズがどういうものなのかも知りません。ここはひとつ、時間もあることだし勉強をしてみよう、そんな意欲も湧いてきました。
駅前の本屋に行ってみると、ありますあります。中年向けのジャズ本が。好まれる年齢層というのもあるのでしょう、印象としては若者向けのものよりも、我々中年向けの書籍が多いように感じました。
歴史などの詳細は別の章で記述しましたので、ここでは省きますが、ジャズの歴史をひも解けば、近代アメリカの歴史も現れます。人種差別の根強かった時代に生まれ・・・ふむふむ。こんなこと、仕事で忙しかった時分には興味すら抱きませんでした。こういったことは、確かに直接役に立つことではなかったかもしれません。知っていてもお金にならないでしょうし、会社社会でいう「生産性」にはほど遠いものですし。そしてひとつ気がつきました。
これまで興味をイマイチ持てずにいたのも、今になってすっかり魅せられているのも、ジャズのメロディーが醸し出す、長い歴史に揉まれたから出せる渋みがあるからこそ、ということに。何も大人の特権とはいいませんが、たしかに大人好みするのがジャズっていうものなのかもしれません。そういえばそうです。初めてジャズ喫茶に入った時、どこか背伸びするような気分がありましたから。